今年も学校検診のシーズンが来ました。
5月~6月、多くの小中学生たちが、視力検査の再検査またはアレルギー性結膜炎や外斜位などの眼科健診の再検査で当院を受診されました。
特に多かったのは視力検査で遠見視力で0.7届かずに引っかかるお子さんたちです。
昨今の携帯端末機器の普及で近視化するお子さんも確かに多いですが、基本的には近視性の変化は遺伝的な要素が多いと言われています。
長時間のゲームなどの近見作業や姿勢の悪さも確かに悪いのですが両親もしくは片親、祖父母の代でも近視があればお子さんにも遺伝するでしょう。
それなのに中には眼鏡をなるべくかけさせたくないというお母様の言動から、見えないのに見えると言ってしまったり、眼鏡についてひどく罪悪感を持ってしまうお子さんもいらっしゃいます。
メガネをなるべくかけさせたくないというお気持ちもわかりますが、子供たちは近視が進行するとまず黒板が見にくくなります。
目を細めたり、隣りの子にその都度聞いたり、前に歩きだしたりと授業に集中できなくなります。
適切な時期に適度な眼鏡をかけて、お勉強に支障がないようにしていただきたいと思います。
また、ゲームや読書、端末機器などの作業はなるべく30分に一回は休憩することをお勧めします。
大切なのはご家庭で「黒板ちゃんと見えている?」 「席は前から何番目?」 などお子さんと見え方について話し合っていただくことです。
また、普段の生活でも、目を細めながらテレビなど見ていないか、瞬きが多くないかチエックしていただき、気になることがあればいつでも眼科に受診していただきたいと思います。