先日、眼抗加齢医学研究会に参加して参りました


年に一度の眼に関するアンチエイジングな話題の学会です。
今回で早、8回目。
天気のいい連休のさなか、遊びに行きたい気持ちをグッとこらえ

勉強に励む励む
このブログのタイトル 「ビタミンDと近視」って?
ビタミンDは、サプリ大国アメリカでもここ2~3年急激に摂られ
るようになったサプリメントの一つです。
ビタミンDの大切な役割
・カルシウムの代謝バランスを整え、骨や歯を丈夫にする
・免疫系の機能にとても大切(アレルギーと関連)
があり、不足すると近視になりやすい、ということも言われています。
アレルギーとか近視とか、何やら眼科と関わりのある単語がたくさん出てきますね...
研究会で発表されたオハイオ州立大学のムッテイ教授のご報告に
よると韓国での大規模スタディでわかったこととして。
★親が近視なほど子供は近視
(両親とも近視なし < 片親が近視 < 両親が近視)
★特に強度な近視の子供ほど血中ビタミンDが不足しがち
★外遊び時間が長い子どもほど近視になりにくい
★家の中で過ごす時間の長い子ほど近視になりやすい
家で過ごす時間が長い
⇒本やゲームなどの近見作業時間が増える
⇒近視化する
とお考えの方も多いでしょう。もちろんそれもありますが、
ここでは陽に当たらないことによりビタミンDが不足して近視化
するのではないか、ということなんです。
ビタミンDは、皮膚で紫外線B波(UVB)が当たることによって
体内で合成されるます。陽に当たらないとビタミンDがつくられ
ず、それによってカルシウムの吸収も抑えられてしまいます。
子供の成長に大切な筋肉骨格系の発育にはとても重要なビタミン
といえます。そして、近視とも関係があるようです。
ところで日焼けサロンで当たる紫外線はUVAです

窓越しに陽に当たっても、窓ガラスはUVBはカットしてUVA
しか入ってきませんので、B波にあたるためには直接戸外に出
なければなりません。
しかし、皮膚がんになりやすい白人系の人や、日照時間が
もともと少ない北欧系の人たちは、慢性的にビタミンDが不足
しがちなのでサプリメントで補うということのようです。
ビタミンDは過剰摂取で中毒症になることもありますし、
受容体が同じことから相対的にビタミンAが不足してしまうという
危険もあるので、とりすぎには注意が必要です。
眼抗加齢医学会での推奨
子供は1日約2時間程度の日光暴露があったほうがよい
ということです。
また、子供に積極的にサプリメントを勧めてはいませんが、
免疫系、筋骨格系の健康維持目的で大人がサプリを摂取する
場合の量として
1日400IU~1000IU(標準的な日本人成人レベル)
アメリカで1番人気なビタミンDサプリは1日5000IUだそうですが、
この辺りが上限のようです。
ところで、アンチエイジング学会なのに、子供の近視の話?
と思ってしまった私ですが...
こどもの成長因子というのは加齢の因子ととても関係があるそうです。
子供の成長を研究することは、加齢を止められるかもしれない...?
ということにもつながるのかしら。
そう思いながら

思います
